函館競馬場
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函館競馬場(はこだてけいばじょう)は、北海道函館市にある中央競馬の競馬場である。時任為基とホースマンの始祖の一人とされる函館大経によって設立された函館共同競馬会が1896年に開場した。現存する競馬場では最も古い。

夏の北海道開催のオープニングを受け持つ函館競馬場は、JRA全10場のなかでもっとも「直線の長さが短い競馬場」として知られている。
芝コースの場合、4コーナーからゴールラインまでの距離は262.1m(ダートコースは260.3m)。
東京競馬場の直線(525.9m)の半分にも満たないどころか、同じく東京の直線の、“坂を上り終えた地点からゴール板までの距離(260m)に匹敵する長さ”と書けば、函館の直線がいかに短いかを実感していただけるはずだ。
ただし芝コースの1周距離(Aコース使用時で1626.6m)は、福島競馬場(1600m)や小倉競馬場(1615.1m)よりも長く、競馬場自体のサイズが全国で一番小さいわけではない。
なぜ、函館の直線は全国で一番短いのだろうか?
その答えはゴール板の位置にある。
遠目に海を望むことができるスタンドに立ってコース全体を見下ろせば、函館競馬場のゴール板が他場より“4コーナー寄り”に設置されていることに気付くはずだ。
すなわち、ゴール板から1コーナーまでの距離がゆったり採られているレイアウトのために、函館競馬場の直線は短くなっているというわけである。

また、洋芝コースは野芝に比べ力を要するとされており、馬により適性も異なるため道外の競馬場で結果を残せなかった馬が函館競馬場や札幌競馬場で好走する例がみられる。このため、近年は函館・札幌の芝コースに対する適性が馬券検討の際にある程度重視されるようになった。

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